よい音の概念の難しさ


良い音?

良い音を出したいー音楽に関わる全ての人にとって、誰もが求めることがこの”よい音”です。

電子楽器でもマイクで録音する場合でもケーブルは音に関わってきます。でも何が自分にとっての良い音なのかを決定するのは意外に難しいのではないかと思います。

あなたの良い音はあなたのもの

良い音を出すためにはまず一度「良い音」を自分の中で定義しなければいけません。

実はこれが非常に重要です。世の中に生きている人それぞれに良い音があります。そして、それは誰かのものではなく自分の基準です。自分が良い音と思ったのならばそれはその人の「良い音の定義」です。

人によってハイのはっきりした音が好きだったり、ラウンドな音が好みだったりします。

そして、その音に向けていろいろなものを組み上げていく、あるいは削り取っていく作業をしていくことになります。

もう一つ、音楽で必要な要素は「相手の好みを受け入れる」ということもあります。「あの人はああいう音を出す」ということを受け入れることで対話を始める土台ができます。

そして、その音は多分、あなたの好みとは違うかもしれません。この音の好みはひとそれぞれの姿形が違うように違います。そして同じ必要はありません。ただ、会話できるようにする必要だけがあります。

この音という部分については無理に合わせてもらう必要も合わせる必要もないのかもしれません。

ビジネス的に良い音を打ち出した場合

SSHではあえて「これがよい音だ!」とは打ち出していません。それをするにはあまりにもケーブルは可変要素として音のキャラクター決定に影響を与えすぎます。

選択する楽器やマイク、奏法などに影響を与えすぎます。その上で好みもあるので、これが良い音だと打ち出すのはあまり正解ではないと考えます。

そうした考えが基礎にありますが、そのうえで「これはハムバッキングに向いている」「シングルコイルがよい」「オルタナティブロックに」「ジャズに」「ハードロックに」といった提案をつけています。

それさえもなかなか実は勇気のいる部分ではあります。それぞれの音楽観があり、ちょっと違うとなることは少なくないでしょう。それでも自分だけの音探しのヒントになればいいなと思い、つけています。

ですので表現としてはもっと感覚的な部分を言葉として表現しながら今後も伝えていきたいなと思います。