プラグが与える音への影響


プラグでもやっぱり音は変わる

同じケーブルのはずなのに音が違うという経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

こうしたことの要因には主に3点が影響します。

  1. プラグが違う
  2. 長さが違う
  3. ハンダが違う(付け方含め)

2芯以上の構造を持つケーブルを使っている場合はそもそもの付け方が違うというケースもあります。

ケーブルも重要ですがプラグの違いも音の変化に対して大きな要素を握っていると個人的に感じます。2番目の長さの要素は数10センチレベルでは気がつきにくいかもしれませんが長くなれば差は歴然と現れることがあります。それは人間の耳に対しては「音の劣化」として現れることになります。そのため、フォーンケーブルを10メートル以上引き回すことはあまりお勧めできません。

ハンダについても確実に音は変わります。しかし、しっかりと選択するとプラグや長さほどの影響は少ないといえます。あくまで最後の方向性を決める塩胡椒程度に考えておくほうがよさそうです。

ここには変数要素が多すぎるからです。プレイヤーにとってはあまりに変数要素が多いと煩わしいことになります。ですのでSSHではケスター44の現行ハンダを使用しています。全体的にまとまった印象を持つこと、また入手も安定して可能なことなどなどがその理由です。

個人的に興味のあるハンダもありますが、これは今後の状況次第とも言えます。また、ケスター44は鉛を含んでいるので環境配慮的に今後変更する可能性はありますそれだけでなく、ここは変数要素としてしっかり言語化できればサービスの中に「ハンダの選択」を取り入れたいと思ってはいます。

ケーブルで決めて、プラグでアジャスト

SSHの基本的な考え方は「ケーブルで決めてプラグで調整すること」というものです。ケーブルだけ狙いがあってもプラグの選択が変わるだけで思った方向性からずれていくことになります。そして、ケーブルの途中部分よりもプラグ周りが最もトラブルが多くなります。気温の違いで中心部分の銅線は3mなら2〜3センチは簡単に収縮します。つまり、冬になると両端から中心に向けて意識せずとも引っ張り合う状態になります。

こうしたことはシールドケーブルの寿命に影響している可能性が高くあります。プラグのしっかりしたシールドは持ちもいいのはこうした部分にもあるのではないかと思っています。販売者側としてはそれなりの品質を確保したいと思っています。

廉価なプラグを利用すればそれだけ価格を下げることが可能です。しかし、こうした耐久性を考えるとあまり好ましくありません。

そしてプラグも材質や構造などで音に影響があります。こうしたことはケーブルと同じです。そして同じくかなりの変化をもたらします。ケーブルの印象と思っていたものがプラグの問題であるケースは少なくないと私は睨んでいます。

例えば今、SSHでは4社のプラグをレギュラーとしてはラインナップしています。オーディオと違い抜き差しが多いので、あまり高価すぎず、堅牢であることは最低条件にしています。また、あまり音の密度が低下するものも避けています。

選択する側として問題になるのは音の印象の違いです。

まだ数は少ないですが幾人かのミュージシャンの友人たちに直接ケーブル選びを体験してもらっていますが、ケーブルの違いとともにプラグの違いはモニターしてくれたみんなが薄々感じていても体験する機会が圧倒的に少ないので驚かれることも少なくありません。

これらの印象もチャート、あるいは表などにまとめてお知らせしたいところですが、まだ間に合ってません(すいません、、、)。

また、ここでも難しいのは「最高」と銘打つことが困難なことです。安易に最高を謳うことはSSHでは非常に注意しています。私たちにとってミュージシャンが選択肢を持つことが重要で、もっとも尊いものとしているからです。ビジネス的には難しい選択をしていますがここは譲れないところです。

 

プラグは使用感も大切に選んで

音も重要ですが、使用感も大切にするのが良いとおもっています。L型なのか、ストレートなのか、長さは適切かといったことは扱いに大きな差が出てきます。音の劣化を気にして一生懸命切り詰めても大変です。

また、見た目や触った感じ、保護の安心感などは意外に重要です。他社のものでも、もちろん弊社製品でも気に入ったものがあり、それが長く使うことができれば、それこそ最高です。

また、某社のプラグはよく似た偽物も出回っています。触ったりすると材質が全然違うのですぐわかりますが、知らない人は全く気づかないケースもあるので注意しましょう。

また、商品ページにないプラグでも入手可能なものであれば要望があれば作成します。お気軽にお問い合わせください。